LINEで送る
Pocket

親の老後と、自分の老後をLGBTはどう考えるのか?

はい、三十路も終盤のL野X子です。

気が早いと思われていると思いますが、トリプルマイノリティの老後(未来)のお話です。両親にもインタビューしましたよ。

難しい問題ですが、なるたけ明るく行きましょう!

ヤバいけど生きていかなきゃね

私にとってセクマイ(=セクシャルマイノリティ)の未来を考えるのは気が重い

つい最近、好きな人に振られました、L野X子です。(どこかで聞いたようなフレーズですが気にしないでください。)

この件ではだいぶダメージを受けまして、未来(老後)について書こうとしていた矢先でもあり、ペースダウンと言うか体調不良まで引き起こし…。

遂には筆がストップしてしまいましたが、3日間かかりやっと回復したので続きを書いています。それだけ、未来(老後)は自分にとって重たいものなのですよ。

自分が短期間で浮上できたのは、少数派の割には相談や愚痴をこぼす友達や知人に事欠かない環境があったからだと思います。

これが、周囲に理解者のいないクローゼットの方などは、一生一人で悩みを抱えて引きずるパターンもあるのではないかと、想像に難くないのです。

ですが、初めのサブタイトルにある通りに、そうです!ヤバいけど生きていかなければならないのです。

LGBTよりも、やや消極的な意味合いで使われる「セクマイ=セクシャルマイノリティ」と言う言葉があります。先に出しました少数派とはマイノリティを指す言葉になります。そして、性的少数派を指すのが、セクシャルマイノリティとなる訳です。

 

トリプルマイノリティって?

3つの要素からなるマイノリティを持ち暮らすことや当事者のことを、自他共に「トリプルマイノリティ」と呼びます。

2つのマイノリティ持ちでしたら、ダブルマイノリティとなりますね。

私の場合は、①セクマイであること②肉体的な病気や障害を持つこと③精神的な病気や障害を持つことから、トリプルマイノリティだと認識しています。

 

マイノリティはLGBTだけの問題じゃない

もちろん個人的な難病や発達障害、社会的な人種問題など、マイノリティの定義は多岐に渡ります。

セクマイだけがマイノリティと言う訳ではないのです。したがって、マイノリティとは自分のような者だけの言葉ではないのです。

それでもあえて、少数派だ!と声を上げるには自分なりの理由があります。

過去に、少ないゆえに多数派に埋没してしまい、自分の意見を言えなかった場面が多々ありました。

自分はこうだ!と言うことの難しさを体感しながら日々生きているのです。

そして、言わずに済ませたことで嘘を付かなければならなくなり、自分のバックグラウンドまでも偽りの設定で、自ら塗り変えなければならないこともあります。

そんなことをしているうちに気が付いたのです。

「ああ、自分はここに居ないんだ。存在していない」とね。

表現を生業にしている自分ですが、そんな吐出(としゅつ)することがライフワークのような自分にとって、「存在していない」と言う事実は耐え難く、息が苦しくなるような体験でした。

この息苦しさは表現者だけでなく、セクマイの方々だけのものでもないと自分は感じております。

もし、これを読んでいて、あなたが近しい想いを抱えているならば、語らずとも解る心情だと思います。

 

老後の経済的な問題

母に老後についてインタビュー

Xジェンダーである自分のような存在は、過去に患者さんで見慣れていると豪語する、現役看護師の母に聞きました。

自分「インタビューさせてください。自分が数年前に突然カミングアウトし、ついでにジェンダー外来に連れて行った時はどう思いましたか?」

母 「え?行かなくちゃ、って思ったけど」

自分「…それだけですか?」

母 「うん」

自分「じゃあ、子どもの将来について心配になりませんでしたか?」

母 「うん」

自分「質問を変えます。自分の老後はどうして欲しいですか?」

母 「最期まで自力で歩きたいから、施設には入らないよ」

自分「子どもの自分が看取るってことですね?弟は結婚して家を出ているから…」

母 「仕方がないじゃない。お金ないんだから。介護はあんた一人に任せられないから支援を受けるのよ。あと私は、もし、がんになっても抗がん剤治療はしないで痛み止めだけで行くからね」

自分「分かりました…」

はい、一刀両断でしたね。

 

父に老後についてインタビュー

続いて、「はるな愛と同じ感じか?」と、当時、当たるとも遠からずな感想を言ってくれた、経営者を引退したばかりの父へインタビューしました。

自分「母にも聞いたんだけど、同じ質問をさせてください。子どものカミングアウトをどう思いましたか?」

父 「………(分からないことが分からなくて話せない感じの沈黙)」

自分「質問を変えます。将来の心配とかはしませんでしたか?」

父 「…社会的な立場のある職場とかでは生き辛いだろうな…と思うよ。(LGBTを)俺は見たことが無いし。上手く隠れているんだろうとは思うけど…。でも、うちはそれよりも、お前が病気(持病のPTSD)になるとか、もっと大変なことが先にあったからなあ…」

自分「確かに。自分にとってもLGBTであることよりも病気の方が大問題だから、分かります。将来の心配はLGBTだからと言う訳ではないですもんね。では、自分の老後はどうしたいですか?」

父 「なるようにしかならないよ」

自分「いや、そうじゃなくて。どうしたいかの希望をですね…」

父 「希望も何もない。経済的なことが全てだよ。看てくれる家族が大変なら施設で、お金がなければ家でだな…」

自分「それは、子どもの自分が看取るってことですね?」

父 「そう言うことになるな」

両親へのインタビューはここで終了です。

わあ、大変です!弟は結婚して家庭を持っているので、やはり身近にいる自分が両親共に自宅で看取ることになるみたいです…。

出来るとか出来ないとかの問題ではなく、やるしかない!そんな未来が見えて来ました。

 

老後の孤独の問題

自分の老後

トリプルマイノリティゆえに、社会からドロップアウトした経験のある自分ですが、今はそれなりに一般社会に溶け込みつつあります。

そんな中、あったら良いのに…と願うのは、グループホームなどの支援施設です。支援が必要な方が集い、暮らし、協力し合い生きる家が欲しいのです。

それも自分の立場から言わせていただくと、LGBTに特化した支援施設が望ましいのです。

本当は、カテゴライズしたりされたり、線引きされるのもするのも望んではいませんが、まだ時期ではない気がしているからです。

もちろん理想は何も声高に主張しなくとも、LGBT情報込みで普通に自己紹介をしただけでコミュニティに溶け込めるような社会であったりしますが、それはまた別の、個人を越えた展望になるので割愛します。

 

LGBTの一人暮らしで外せない連絡先を覚えよう!

現在、実家暮らしの自分ですが、実は過去に一人暮らしの練習を何度がしたことがありまして、結局戻って来てはいますが良い勉強になっています。

そんなLGBTの一人暮らしで外せない連絡先と言うものがありまして、それを紹介したいと思っております。

○私の場合の重要な連絡先の順番○

①医療的な緊急連絡先

②カミングアウト済みの親友、またはパートナー

③血の繋がりのある親類

ストレートの方々は意外に思うかもしれませんが、血の繋がりのある方々への連絡は3番手くらいであることが多いのです。

血の繋がっている方々にとっては哀しいかな、救急の処置を施してくださる方々を除き、今現在、実家暮らしの身であっても、自分のことを1番に知っているのは仲の良い親友やパートナーなのですよ。

苦しい時に第一報を連絡する相手が、緊急連絡先の1番目なのです。

ですから、それが良いとか悪いとか感情的なことはさて置き、LGBTの事実である大事なことなので、ぜひとも、ここだけは頭に叩き込んでおいていただきたいと思います。

 

大切な人には知らせたいから…

緊急時の病気や事故などの際に、本人が何も話せない時などに代わりに意思表示するためのカードを、緊急連絡先カードと言います。

あなたもいざと言う時、パートナー、恋人、友人に限らず大切な人には知らせたいですよね?

これはセクマイに限らず皆さんにも共通する事と思いませんか?

こんな話があります。

ある同性カップルが暮らしていましたが、ある日パートナーの片割れが倒れました。

必死で救急車を呼び病院まで同乗し、処置が終わり落ち着いた頃、いざ病室に通されるタイミングでこう言われるのです。

「ご家族の方ですか?」

カミングアウトをしていなかったそのパートナーは

「親友です」

としか言えず、駆け付けた血の繋がった家族だけ残り、パートナーはひとり病室に入れず、会話も出来ないまま帰されてしまうのです。

その時のふたりの気持ちを想像してみてください。どんな人も、ひとりで勝手に生きて、勝手に死んで、はい終わり!と言うわけにはいかないと思うのです。

残念ながら法的には、緊急連絡先カード自体に強制力はありません。

ですが、残される人の事も少しだけ思い描きながら、ついでにLGBTにとってどれだけ緊急連絡先カードが大切か考えてみませんか?

 

人の話ではありますがLGBTの明るい未来も

LGBTが結婚!?

人の話ではありますが、友達カップルが近々、結婚に近い形で一緒になろうとしています。

最近ニュースで話題になりました同性パートナーシップ条例だけでなく、ストレートの方々の結婚に近付くために、様々な個人間の契約書類を作っているようです。中には、婚姻届けをダメで元々ですが、役所へ出しに行く同性カップルもいます。

LGBTの結婚が叶う日は、自分達が生きている間に来るのでしょうか?

願わくば、友達カップルが未来(老後)まで末永く続くためにも、ストレートの方々の結婚に準ずる制度が出来て欲しいものです。

 

LGBTカップルの子ども!!

世の中には様々な子どもの授かり方があると思います。

LGBTにもそれは例外ではなく、むしろストレートの方よりも多種多様な授かり方を選んでいると思います。

何故、あえて選んでいると書いたのかと言うと、セクマイの当事者同士では自然に子どもを授かるのが困難であり、あの手この手を用いて授かろうと努力しているからです。

それは、ストレートの方の不妊治療にも通ずる、苦労や想いがあると思うのです。

 

LGBTの友達同士暮らすと言う選択も

自分は友達と、たまにこんな会話をします。

友達「私寂しがりだから、新しいルームシェア相手を探してるんだ~」

自分「あーあ、自分が病気でさえなければ立候補したのになあ…」

友達「マジで!?ありがとう!!」

自分「だって、○○のこと信じてるからね!」

友達「嬉しい!!」

冗談抜きで、このくらい仲が良くないとLGBTの友達で、ルームシェアする可能性がありません。

ストレートの方々からしたら、同性間にしては仲が良過ぎるくらいに見えると思いますが、少なくとも自分の周りのセクマイ間では当然のレベルの信頼関係となります。

血の繋がりがないゆえに、貴重品用に金庫を用意しようかとか考えないで済むくらいの信頼関係が同居の際に必要なのです。

かく言う自分の実家は、血の繋がりがあっても金庫を使う家庭ですが、これは非常に稀な用心深過ぎる例外とも言えますね。

せめて病気だけでもなければ、セクマイで仲の良い友達と暮らしていきたいと、トリプルマイノリティの自分であっても常に思っているのです。

 

親の老後、自分の老後~セクマイ三十路の未来~のまとめ

セクシャルマイノリティとして生きている、どちらかと言えば恵まれている環境にある自分ですが、始めは重く暗い話題から入りました。

ですが、好き好んでそうしている訳でもなく、やはり明るくポジティブで、健康的に生きたいと思っているのです。

だからこそ締めの話題は、現実には叶わないかもしれなくても、出来たらそうありたい願望も織り交ぜながら書いてみました。

人は一人で生まれ、一人で死んで行きます。ですが実のところ独りで生きている訳ではなく、やはり周りの人の存在によって生かされて、生を謳歌しています。

自分も、その一人です。

その道筋に、ちょっと変わり者がいた方があなたの人生にも面白味が増えて、そんな時間も素敵だと思いませんか?

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。